修行が進むにつれて嬉しくなっていったこと。

それは出来ることが増えていくことにより、自分の成長が実感できたことです。

たとえば入って最初の何日かは洗い場が中心で、食洗機に洗い物を入れたり、グラスをひたすら洗ったり。

一通り洗い場を覚えると、次に覚えるのがドリンク。

最初は生ビールをジョッキ一つにしか入れられなかったのに、慣れていくと2つ同時に綺麗に入れられるようになります。

ソフトドリンクのグラス運びも最初は片手で1つしか持てなかったのが、練習すると片手で3つ持てるようになります。

そしてドリンクを覚えると新規・追加オーダー取りや揚げ物を持って行くことに慣れて行く。

閉店作業も同様。

最初は客席などの外回りから始まり、慣れてくると次にキッチ内での作業となり、ドリンク周りの細々としたことや洗い物関係を覚えていきます。

さらにそれもマスターするとフライヤーや床磨きなど、すこし体力が必要な作業などを覚えていきます。

そして仕込み。

どんどん経験することで、次々に出来るネタが増えていきます。

こんな感じで、飲食店がまったく未経験だった僕にとっては全ての作業が知恵の宝庫に思えてたし、出来ることが増えていくことが成長を実感できる嬉しい瞬間でもありました。