串かつ屋さん開業の想いが自分の中で発酵しだすと、次には嫁様にどのタイミングでどう伝えたらいいのか、というのが新たな問題になりました。
そらそうよね、普通のサラリーマンがいきなり
「串かつ屋さんをします!!」
って言ったところで、賛成する嫁さんはまずおらんからね。
しかしその報告の時がいよいよやってきました。会社を辞める2か月ほど前のこと。
「会社の大口取引先がまた一つなくなったみたい。」
と報告がてら嫁様と会話をした時、嫁様はいよいよ真顔で
「その会社、もう先ないよ。ほんとうにこの先のこと何か考えてるの?」
と言われたんで、思い切ってアイフォンに書いてたメモを見せながら
「実はずーっと前からこんなこと考えてた。串かつ屋さんをしようかと思ってんねんけどどう思う?」
と切り出してみました。
案の定すごいビックリした顔をした後、メモを全部読んで一言。
嫁様 「いいんじゃない。」
拍子抜けするほどあっさりした答えにむしろ僕がビックリ。
僕 「え、反対せえへんの??」
嫁様 「だって他にやりたいことないんでしょ。本当はやだよ。サラリーマンの奥さんの方がいいよ。でも仕方ないじゃん。色々考えてくれてたのね。」
と。
嫁様には敵わない、と心から思った瞬間でした。
このカミングアウトからは嫁様も応援してくれるようになり、串かつ一直線!!
僕と嫁様との串かつ屋さん巡りや飲食店に関する会話が一気に増えました。
こうして僕の串かつ屋開業の想いは夫婦二人の目標となり、僕が会社を辞めるいい機会があり、そして実現のために串かつ発祥の地、本場大阪新世界へ修行をしに行くことになったのでした。
おわり